BlackBerry Bold 9900とオートフォーカスと私

BBB日記

週末はボケません。
どうも、Kuroです。
最近色々なサイトでBlackBerry Bold 9900の紹介を見ます。
まぁ、新機種発表なので当然といえば当然なのですが、そこで非常に気になるのが「9900はAF搭載」という表現です。

かなり大手のメディアでさえそんな記述が掲載されていて、何も知らないユーザーが結構騒いでいます。

端的に言うと、BlackBerry Bold 9900のカメラはEDoFというモジュールを積んでおり、これをAFといっていいのかどうか、という話なわけですが…結構微妙だと思っています。

オートフォーカスとは、カメラのピントを自動で合わせる機能です。
カメラのレンズによってピントが合う範囲が広いものと狭いものがあります。

この写真の中でピントが合っているように見える範囲を被写界深度といいます。

ピントの合っている範囲が広い場合「被写界深度が深い」、範囲が狭い場合「被写界深度が浅い」などといいます。

ピントがあっているというのは被写体がこの被写界深度の範囲に収まっている状態を言い、オートフォーカスというのは被写体を自動でこの範囲に納める仕組みだと言えます。


  
EDoFとはこの被写界深度を深くして、フォーカスを変更することなく、ピントの合っている写真を撮りやすくした技術です。
ちなみに被写界深度は英語でDepth of fieldといい、EDoFは英語でExtended Depth of Field 直訳すると拡張被写界深度ですね。

オートフォーカスは自動でピントを合わせる機能ですが、EDoFは被写界深度を深くすることで、ピントがあっている範囲を広くする機能なので、同じピントがあった写真を撮るための技術とはいえ、少し別物じゃないかと思うんですよね。

そもそもオートでフォーカスするのではないわけですし。

では、BlackBerry Bold 9900のカメラがダメダメかというとそういうわけではなく、結局用途によるんですよね。

一般的にEDoFは寄りに強くないと言われており、BlackBerry Bold 9900も同様に、寄った写真などには向きません。
何より任意の被写体にピントを合わせるということができないですし、被写界深度が非常に深いため、背景をボカして撮るというような事ができません。

つまりマクロ撮影を多用している人の用途にはあまり向かないといえます。

その代わり一定距離以遠には全体的にピントが合った写真が撮れる。
合焦(ピント合わせの動作)の待ち時間が無いなどの特性から、例えば旅先でのスナップや風景写真、また動きがある被写体の撮影などには非常に向いていると言えます。

結論としては、マクロやボケを求める人以外には、そこそこ使えるカメラになっているという事です。

いずれにせよ、docomoがEDoFをオートフォーカスと呼ぶのかどうかは好きにすればいいと思うのですが。
みなが考えているようなオートフォーカスとは違うものだといえます。

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