BlackBerryとは？

BlackBerryとは何なのか、という事を、2011年現在の情報に合わせて簡単にまとめなおしました。
興味がある、という人は一読しておいてください。

BlackBerryとは、カナダのリサーチ・イン・モーション社が、1997年に開発したスマートフォンです。
欧米のビジネスマンを中心に広く使われており、世界で130カ国以上3,200万人以上が利用しているといわれています。

発売当初は「キーボード付きの双方向ポケベル」というような端末だったが以後Webやマルチメディア、PIM機能などが強化されていき、現在のような端末となりました。現在最も特徴的な機能はPUSHメール機能で、Gmail、と＠docomo.blackberry.comメールをPush形式（日本の携帯電話のようなサーバからメールが自動で振ってくるリアルタイム形式）でメールを受信する事が出来ます。

ちなみにそれ以外のプロバイダメールは大半がポーリング形式での取得になっています。
つまりメールサーバに定期的（最大15分間隔）に問い合わせを行うことで、擬似的にPUSHメールのように見せかけてメールを取得しています。

SPモードメール（＠docomo.ne.jpアドレスのメール）も現在ポーリング形式でメールを取得しており、そのため最大15分ほど遅延するという事で問題になっています。（多分2011年中にはリアルタイムになります）

また、当初よりキーボード付き端末として開発されているため、キーボードショートカットに特化しており、多くの操作をキーボードから行う事が出来るのも特徴の一つです。
NOKIAが電話から進化し、WindowsMobileはPDAに電話機能を追加してスマートフォンとなりましたが、BlackBerryはポケベルから進化してスマートフォンになった端末だと言えそうです。

また、その外観からも予想されるように、文字を打つ事に非常に特化した端末であり、iPhoneやAndroidがWebブラウズ、メールの閲覧、地図の表示、というように情報を快適に見ることが出来る端末だとすれば、BlackBerryはどちらかというとBlogを書く、メールを発信する、twitterで発言する、メッセンジャーで情報交換する、というように情報を快適に発信することが出来る端末だといえます。

逆に情報を発信しない人には必要ない端末です。

米国におけるスマートフォンのシェア1位（36%、2010年第1四半期、その後はジリジリと後退中）。
日本ではNTT docomoから提供されており外資系企業を中心に利用されています。
主に、法人向けサービスのBlackBerry Enterprise Service（BES）と、個人及び中小企業向けサービスのBlackBerry Internet Service（BIS）、BESとBIS両方を利用するBlackBerry Dual Service（BDS)の3種類がありますが、個人で利用する場合はBISを利用するのが一般的です。

これまでdocomoから発売されたのは4機種。BlackBerry8707hとBlackBerryBold（9000）とBlackBerry Bold 9700とBlackBerry Curve 9300。
しかしながら当初はほぼ企業向けにBlackBerry Enterprise Serverとセットで販売されており、そのため日本で注目され始めたのは、マルチメディア機能やWebブラウズ機能が強化されたBlackBerryBoldが発売された2009年2月以降だといえます。

今回docomoから発売されるBlackBerry Bold9780はBlackBerry Bold 9700の後継機種です。
従来のメッセンジャー端末としての機能に加え、マルチメディア部分をかなり強化してきた、よりコンシューマー向けの端末だといえます。