ブラックベリーの緩やかなうんたらかんたらという記事が掲載されていて

今のRIMとエドはるみがだぶって見えます。
どうも、Kuroです。

件の記事、ちょっと翻訳感丸出しな感じで読んでて頭が疲れるなと思いつつ、内容的にもなるほどねと思うところが色々とあったのでなるほどと思ったところを引用。

教訓その1: ソーシャルメディアとの会話をコントロールする
ソーシャルメディアの世界では、RIMは過去数年間で批評家からこてんぱんにやられてきた…最大の理由は、彼らがただ座って何もしなかったからだ。
 
教訓その3: ユーザー体験を尊重する文化を作る
RIMが失敗したのは、エンドユーザーからの情報を全く尊重しなかった技術のエキスパートが支配的地位にいたからだ。それは、エンジニア主導の文化だった…それは、競合相手がいない限りはうまくいった。
 
教訓その5: 製品への情熱をしつこいほどの使命にする
BlackBerryに関しては大胆なことや向う見ずなことはなかった…決してアグレッシブに販売されることはなかったし、新しい市場に進出しようとすることもなかったし、現在の市場にさらに深く入り込もうとすることもなかった。
 
教訓その7: 無関心な経営陣を置き換える
RIMの問題は、経営陣が必要な変化を拒否したことだった。彼らは、RIMの立場について一貫して楽観的だったし、永久にお金が流れ込むと信じていた。
彼らは、AppleやGoogleを心配すべき競合相手としてみることを拒否した。なぜなら、彼らは、自分たちが先発者として市場を動かぬものにしたかのように感じていたからだ。悲しいかな、彼らはBlackberryを発売して以来、他に新しいアイディアを思いつくことはなかった。

ブラックベリーの緩やかな死に学ぶマーケティングの8つの教訓 | SEO Japan

でも個人的に思うのは、RIMは別に座ったまま本当に何もしなかったわけではなく、いらんことはしっかりしてたんじゃないかと思うんですよね。
  
BlackBerryOS10の開発とか。
開発はともかく既存の開発者をバッサリ切り捨てるような真似をするとか。

でも逆に何もしない事もしっかりしていたわけで、たとえばOS7のテーマビルダーを出さないとか。

個人的にRIMの敗因は昨今のスマートフォンのトレンドに乗り遅れたこと。
それは、スマートフォンをアプリの動く箱として使えるようにしなかった。
つまり開発者を大事にして、キラーアプリを作ってもらえなかったということだと思っています。

基本的にRIMはアプリケーションを軽視している傾向にあるように思います。
大きなシェアを持っている自分達のインフラ上に乗せてやる、という意識があったのではないかと。
そしてそういう考えが根底にあるからこそ、BISを経由して通信するアプリには年間20万円の費用がかかる、という仕組みが出来上がったんだろうと思っています。
また、アプリ軽視の傾向はかつてマイク・ラザリディスがPBのお披露目の時に語った「ブラウザがしっかりしてればクライアントは必要ない」という言葉からも見てとれます。

もっとも、今はこのBIS経由の20万はかからなくなったらしいのですが、それに関してもアナウンスをきっちりしていなかったり、手順がややこしかったりと、未だにアプリを軽視することがどんなに愚かしいことなのかというのがわかってないように思えます。

だからこそOS10で既存のアプリを捨て去る、なんて選択肢が生まれたんでしょうし、BlackBerryDayなんかでAppWorldは他と比べて利益率がいいからアプリ作家さんお得ですよ、なんて能天気なプレゼンができるんでしょう。

BBの敗北の大きな原因のひとつは、キーボードがついたUIを採用していたからではなく、アプリケーションに対するこういったRIM社の姿勢が招いたものだということに早く気付くべきです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました