BlackBerry KEYoneのカメラにはHDRモードという機能が付いています。
デジタルカメラは明るい場所と暗い場所が混在しているシーンの撮影が苦手です。
例えば晴れた空と木陰を一枚の写真で撮る場合。
空などの明るいところに合わせると木陰などの暗い部分が黒潰れし(左)、暗いところに合わせると空などの明るい部分が白跳びします(右)。
人の目はこの明暗の差を頭の中である程度補完しているので、多少明るいところと暗いところが混在する場所でも問題なく見えるのですが、カメラだとなかなかそうはいかないみたいです。
しかしながらこの明暗の差をうまく埋める方法として搭載されているのがHDRという機能で、これはつまり普通に撮った写真と、明るいところに合わせた写真と、暗いところに合わせた写真の合計3枚の写真を撮って、一枚に合成してしまうという撮影方法です。
HDRは画面上のHDRのアイコンをタッチし、メニューからHDRを選択することでONに出来ます。
左がKEYoneでHDRモードオフ、右がオンで撮影した写真です。
右側の木陰の葉っぱの色が比較的よく見えており、さらに空も白跳びしていないのがわかると思います。
今回撮影した感じでは、このHDRオンの写真でも陰の部分は少し控えめに写っています。
もう少し陰の部分を明るくしたい場合は少しだけ輝度を上げてやります。
左が輝度を上げて撮影した写真になります。
木陰の部分がかなり鮮明に見えていますが、そのかわり空の部分が若干白跳びし、しかしながら青い部分も残せているのがわかると思います。
輝度の上げ方は画面横のメニューから+-のアイコンをタッチし、画面下に表示されたメモリを左右に動かすことで調整できます。
今回の写真は輝度を0.7程度上げています。
このようにKEYoneのカメラは便利な機能を搭載していますが、全部機械任せにするのではなく、少し手作業で調整してやることで、撮りたい絵に近い写真が撮れたりするわけです。
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