これまで試聴したTWSの中で音は一番好みかも noble audioのFalcon2を試聴する

#BlackBerryKEY2

少し前にTWS(TrueWirelessStereo、いわゆる完全ワイヤレスヘッドセット)を色々と検討したときに、Jabraと最後まで迷ったのがnoble audioのFalconでした。

Falconはあの“Wizard”ジョン・モールトンによるチューニングが売りのTWS。

だそうです。
知らんけど。

私はそれほど上等な耳を持ち合わせていないので、これまであまりヘッドフォンやヘッドセットの音質にはこだわらなかったのですが。
店頭で視聴して「あ、これなんかいいかも」と初めて思ったのがソニーの「WF-100XM3」で、そのあと「これすごくいい」と思ったのがnoble audioの「Falcon」でした。

WF-1000XM3はそのサイズによって候補から脱落、Falconに関してはマイクがイマイチ、というか音質にこだわっているTWSってどれもマイクは「ついててラッキー」程度の扱いで、その時は通話の品質を重視して商品を選んでいたのでJabraに決まり、今もその選択に悔いはないのですが。

完全ワイヤレスヘッドセット、店頭で試してきた
先日色々と調べてみた完全ワイヤレスヘッドセットですが、eイヤホンの店頭で試せるものについて試してきた結果を記載します。試したのはBGMの鳴っている店内でLINE通話で相手に声がどう聞こえるか。店頭で実際に試せたモデルについて、気がついた点も...

あのFalconの後継機Falcon2が発売されたと聞き、いてもたってもいられなくなってe-イヤホンに試聴に行ってきました。

■noble audioとは

noble audioというブランドはオーディオロジスト(聴覚学者・聴覚専門医)であるジョン・モールトン博士により設立されたイヤホンブランドで、これまでは結構高級な有線イヤホンを販売していたようです。
例えばnoble audioのSULTANというユニバーサルIEM製品は327,000円します。
ユニバーサルIEMというのは一般的なIEM(イン・イヤー・モニター)という意味で、いわゆる「平均的な耳の形に合わせたイヤホン」という事のようです。
個人の耳に合わせて作るIEMはカスタムIEMといいます。

イヤホンの深淵を覗いてしまった気分です。

■Falcon2のスペック

Falconシリーズに関しては、音について定評があるらしいnoble audioが出したTWSという事で当初から注目されていたようですね。

Falconも非常に評判は良かったので、Falcon2はそれ以上に期待されてるみたいですね。

Falcon2のスペックは以下の通りです。

チップセット:Qualcomm QCC3040(TrueWireless Mirroring )
ドライバー:6mm Dual-layered Carbon Driver(D.L.C)
再生周波数帯域:20Hz-24,000Hz
マイク:全指向性/ クアルコムCVC8.0ノイズキャンセリング搭載
Bluetooth仕様:Version5.2 / Class2 / マルチペアリング対応
Bluetoothプロファイル:A2DP、AVRCP、HSP、HFP
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive
電源:本体:DC3.7V 60mAhリチウムポリマー充電池(内蔵式)
充電ケース:DC3.7V 400mAhリチウムポリマー充電池(内蔵式)
連続再生時間(最大):5.5時間(最大音量時)/10時間(70%音量時)
連続通話時間(最大):11時間(70%音量時) 充電時間イヤホン約1時間/ 充電ケース約1.5時間
使用温度範囲:摂氏マイナス10度~60度(結露なきこと)
耐水性能:IPX7
付属品充電ケース、ポーチ、イヤーピース(ePro製:S/M/L)、USBケーブルユーザーズガイド

個人的に気になっているのは以下の点。

◆チップセットがQualcomm QCC3040になっている
Qualcomm QCC3040を搭載しているので「TrueWireless Mirroring」や「aptX Adaptiveコーデック」に対応しています。
「TrueWireless Mirroring」というのはTWSの新たな接続技術になります。
これでQualcommのTWS接続の技術は以下の3つになります。

1.TrueWireless Stereo

LとRのいずれか片方をマスター(親機)として、もう片方のスレーブ(子機)にマスターから信号を送る」方法。
しかしながらこの方法は電波状況によってTWSの左右で遅延や切断が発生することがあり、そもそも親機と子機の間に人の頭を挟むため不具合も起こりやすい方法だったようです。

2.TrueWireless Stereo Plus

こちらはLとRの両方をスマホと接続し、スマホ(に搭載されたSnapdragon)側でそれぞれLとR用に音を分離して送る方式です。
スマホからは2台のbluetooth機器として認識され、Bluetoothの設定画面では左右それぞれのTWSが登録されます。

3.TrueWireless Mirroring
TWSのLとRをマスター、スレーブとし、それぞれをスマートフォン本体と接続、子機が親機の通信をミラーリングするという方法が取られています。
スマホからは1台のbluetooth機器として認識され、Bluetoothの設定画面では左右まとめて一つのTWSとして登録されます。
今回Falcon2が採用しているのがこの方式です。

この説明を見て2と3の違いについて考えると、2はスマホの本体側で音を分ける処理を行っており、3はヘッドセット側で音を分ける処理を行っているように思えますね。
スマホ本体への負荷は3の方が低いのかも。

いや完全に勝手な妄想ですけどw

また、Bluetooth5.2に対応していますがこれに関しては音質などには(良くも悪くも)影響はありません。
今後bluetooth5.2から採用されたLE Power Controlなどに対応してくれたらうれしいですが、それに関しては望み薄でしょうね。(LE Power Control自体が一般的になるのにまだ数年かかりそう)

◆対応コーデックがSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive。
aptX Adaptiveは転送の際のビットレートをリアルタイムで変化させることで接続性の安定を図るコーデックです。
非常に魅力的なコーデックですが、スマホ側が対応していないと意味がありません、今後のスマホのアップデートに期待です。
でも多分KEY2は対応しません。
次のBlackBerry製品もビジネスビジネスうるさいので対応するかどうかわかりません。

BlackShark3 proは対応していました。

◆耐水性能
シャワーもオッケー、水没でも大丈夫というIPX7対応というのは結構ありがたいかも。
ただし界面活性剤なんかはヤバイと思うので付けたままシャンプーなんかはお勧めできませんね。
あくまで濡れても大丈夫というだけなので。

◆マイク性能
「マイク:全指向性/ クアルコムCVC8.0ノイズキャンセリング搭載」という事で。
CVCというのは Qualcommのチップに標準で搭載されているあまり出来の良くない通話用ノイズキャンセル機能です。
なのでCVC搭載という事は「満足いくノイズキャンセル機能は付いてないのと同じ」と考えて問題ありません。
今回も通話品質はあまり期待できなそうです。

あとスペック表には載っていませんでしたが「High Precision Connect Technology2」を採用しており、従来の2倍切れにくくなったそうです。

■能書きはいいんだよ

そんな能書きは置いといて、とりあえず実物を手にしてみた感想ですが、本体から伸びているイヤーチップの軸(ノズル)の部分が非常に長いです。
え?これ耳に入る?と最初ちょっと戸惑ったぐらい。

これに関してはものすごく下品な例えを思いついたんですが書くのも憚られるので止めておきます。

まぁ、耳には問題なく入るんですけどね。

で、実際音を鳴らしてみると…

確かにJabra Elite Active 75tの音とは全く違うタイプです。
何度も言いますが私は粗末な耳しかついていないので「高音がきれいに抜ける」とか「低音は出しゃばらないけどしっかり効いてる」とかはわかりません。
世間で言われている「ドンシャリ」という表現さえイマイチわからないぐらいですし、このヘッドセットの音質について色んな所で言及されている「フラットな音」というのにもいまいちピンと来ていません。

ただ普段聞いている音楽をFalcon2で聴いてみて「音の角が取れて耳当たりが心地いいな」と感じました。

この表現が正しいのかどうかもわからないので、e-イヤホンに行ける人は行ってみて、視聴することをお勧めします。

聴いてて心地よい、とてもいい音を出すイヤホンだと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました