Blackberry9790を一ヶ月使ってみた感想

9790

Blackberry9790本体Blackberry9700からの乗り換えなのですが、9700は約2年と2ヶ月使用しました。
月日が流れるのは早いと感じつつも、これだけ長期間使用したにも関わらず傷一つ付けずに使用した自分を褒めてやりたいって気持ちと、この間ハードウェア的に何一つ不具合が起きなかった9700の堅牢性に感心するばかりです。

というわけで、かなり旧機種との比較感想になってしまうのですが、DoCoMoから販売されたBlackBerry9700は発売日から2年経ってませんし一般的な買い替えスパンからすると、あながち無茶な比較では無いと信じて感想を書き綴っていきます。
9790に対するレビュー記事は他の人も書いてますが、使う人によって感想も変わってくると思いますので、あくまで私(aroooy)の主観、視点で書き綴っていきます。

ジャパエモさんからの購入で、9790を使い始めてからおよそ1ヶ月になるのですが、、、
まず驚かされるたのが、その薄さと軽さ。
9700よりもずいぶんと薄くなっている!!
Blackberryと言えば中身がギュッと詰まってるような程よい重量感を感じる端末というのが私の印象ですが、9790も例外なくそのように感じます。
薄くなった分単純に軽くなって体積に対する程よい重量感は残しているって感じで、軽量端末にありがちなチープ感は感じません。薄型化に一役買っているバッテリーカバーに関しても技ありという感じで、昨今の薄型を目指したデバイスにありがちな樹脂の弾力で固定する「バリバリッ」と外すタイプでは無く、上方向に水平にスライドさせてカチッと固定する作りになっています。
「バリバリッ」と外すタイプのバッテリーカバーは着脱するたびに結束が緩くなってる気がして精神衛生上良くないんですよね。
バッテリーカバーのぐらつきが端末に対する愛着を薄れさせる原因になりかねませんので、こういう細かい所に拘りをもって作ってくれるのは非常に嬉しい。
Blackberry9790の裏蓋

次に驚かされたのがキーボードが若干打ちやすくなった事。
私はBlackberry9700のキーボードは、あのサイズの端末で実現可能な最高のキーボードと私は信じていましたが9790は見事にその固定概念を打ち砕いてくれました。
両者のキーボードの決定的な違いは、9700のキーボードはベゼルの中にきっちりハマッているのに対して9790のそれは、表面張力で盛り上がった水のような形状になっているという点です。

両端の壁が無くなった事により、キーボード面が広くなったような錯覚を覚えるという事と、私の場合、今までは両端のキーを押す時は若干親指を立てるようにして打っていましたが、両端のキーも自然な角度で打てるようになりました。
ケースを選ぶ際は、キーボード部分の側面をギリギリまで切り欠いた物を選んだほうが9790のキーボードの持ち味を殺さないだろうと感じました。
この全体的に角が取れたような丸っこいデザイン+薄型化により、端末を操作している時の手への収まり感が半端なく良くなっています。
片手打ちは9700よりもかなり打ちやすくなりました。
(キーボードの使い心地に関しては主観による所が大きいと思いますので、購入を考えられている方は色々な情報を元に自分に合うか判断して頂ければと思います。)

ポジティブな意見としては最後になりますが、CPUパワーやメモリが増大した事による軽快動作は嬉しいです。
全ての操作に対するレスポンスが9700とは別次元です。たとえば写真撮影後のJpgへの変換時間も即座に終了します。
ただでさえ使いやすかった9700のカメラが更にパワーアップしたって印象で、写真を撮る機会がますます増えそうです。

ちょっと困ったなぁという点も書いておくと9700には存在した左側のボイスダイヤルボタンが無くなった事。
私はこのボタンにQuickLaunchを割り当てていました、、、
あと端末上部のロックボタンが異様に押し辛い。この辺のボタン周りの件は小型化の弊害かもしれませんね。
私は使い始めてからまだ間が無いですか、慣れの問題とかアプリの導入でなんとかなるのかもしれませんが。

私にとって一番痛かったのはチャージングポッド用の充電端子が廃止されたこと。
無造作に乗せるだけで充電できる9700の充電スタイルはとても楽だったのですが、こうなってしまった以上、クレードルはMicroUSB端子に差し込む昔ながらの形式になるんだろうなと予想しています。
最近のBlackberry端末共通的に言える既知の問題なのかもしれませんが、バッテリー容量が低下しているにも関わらずCPUパワーが増大している事による連続稼働時間の短縮問題。
片手でポンと乗せるだけで置時計代わりになって充電も行えるチャージングポッドに対応してくれていれば、バッテリー駆動時間の不満はかなり軽減される気がするだけに、チャージングポッド非対応は惜しまれます。

一ヶ月使っただけで書きたいことが山ほど出てくる愛着の沸く端末である9790ですが、際限が無いのでこの辺でまとめます。
なぜ2年以上もメイン端末を買い換えなかった私が9790に手を出したかと言うと、メイン回線SIMの端末とするからには「出来るだけ小さな端末が欲しいという」端末に対する明確な要望があったのです。
どんどんスマートフォンは高性能化、大型化していく傾向のご時世ですから、9700よりも小さい端末が発売されるとは全く予想していませんでした。
これだけの小型軽量化を果たしながら、且つモノとしても愛着が沸く質感を維持してくれている時点で、前述した小型化に伴うような懸念事項は私にとっては些細な事に感じました。
9900や9810といった二大フラグシップモデルと比較すると存在感の薄い感じのする9790ですが、「小型化」というモバイルにとって最も根源的なミッションを全体的なバランスを破綻させる事無くクリアした、Blackberryシリーズの中でも尖がった仕様、仕上がりのモデルなんじゃないかなと私は感じています。


「モバイルは小さくあれ(でも性能とかラグジュアリー感に妥協しちゃ駄目よ)」という私の若き日のモバイルに対する理想が形になった。私にとってBlackberry9790とはそんなデバイスです。

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