今後のBlackBerry10について色々なところからニュースがリリースされています。
まずは週アスから。
ハインズCEOは、「BlackBerryのタイプは世界中で最高のものにしたい。ハードウェアキーボードではなくソフトウェアキーパッドに変わって行きますが」と名言。「ハードウェアキーボードに替わるものはない、という言う人もいる。ハードウェアキーボードが好きな人もまだいる」と認識してはいるものの、今後はソフトウェアキーボードにフォーカスしていく方針です。
「デバイスの開発計画は」とのプレスからの質問には、「Dev AlphaとPlayBookでBlackBerry 10をテストする時間が必要だし、その後OS 7から10への移行も必要。2年はかかる」と答え、すぐにはデバイスの開発計画がないことを示唆しました。 しかし一方で、「今後もOS 7の開発は継続していく」そうです。これまでのユーザーは安心ですね。 |
週アスの記事ではBB10ではソフトキーへフォーカスしていく。
しかしながらOS7系の開発も継続していくのでキーボード付き端末も大丈夫というもの。
これはこれで朗報なのですが、問題は開発がいつまで続くのか、という点。
RIMにいつまでもOS7の開発を続ける余力があるとも思えないですし、無くならないと言ってたリナザウをあっさりやめたシャープや開発継続すると言ってたWP6系を早々に切り捨てたMSのの事もあるので、どうも企業の「続けます」という話はイマイチ信用できないというのが本音です。
RIMのPresident & CEOのThorsten Heins氏は、1日(現地時間)に開催されたキーノートセッションで、BlackBerryの最新版にあたる「BlackBerry 10」を公開していたが、既存の「BlackBerry 7」についても「イノベーションは継続していく」とコメント。開発者用のα版デバイスは全面がタッチパネルの形状だったが、「キーボードを搭載したデバイスもあり得る」(Heins氏)とした。 BlackBerry 10は、タブレット端末の「BlackBerry PlayBook」に採用されるQNX社製のOSがベースになっており、アーキテクチャーも従来のBlackBerryとは大きく異なる。RIMは2月に「PlayBook OS」を2.0にアップデート。メールやBlackBerry Messengerと、Facebook、Twitterなどのソーシャルネットワークで利用されるメッセージ機能を統合した。AndroidアプリがPlayBook上で動作するというのも、このバージョンの目玉だ。 |
こちらは一番明るい未来ですね。
10でもキーボード付きの端末の可能性があると書かれています。
このソフトウェアキーボードは、ユーザーのクセを学習することで快適なタイピングができるというもので、ユーザーがタッチする位置の傾向を調べ、それに応じてキーが反応する位置を変更するなどの処理を行う。たとえば「a」をタイプするときその右の「s」に近いところをタイプする傾向があるなら、「a」のエリアを右に広げてタイプミスを防ぐ。 このソフトウェアキーボードの採用により、新しいBlackBerry端末にはハードウェアの「QWERTY」キーパッドが搭載されない可能性が高い。タイプしやすいという最大の特徴をさらに強化することを目指した結果、最大のシンボルであるキーパッドを廃止することになった。 「BlackBerry 10」向けのアプリ開発を促進するため、RIMでは開発者に開発ツールキットとともに「BlackBerry 10」が稼働するテスト用端末を配布した。その外観はやはりキーパッドがなく、ごく普通のアンドロイド端末やiPhoneと大差ないものになっている。 引用元: BlackBerry : RIMが「BlackBerry 10」を発表、ハードキーパッドはついに廃止? | RBB TODAY (デジタル機器、モバイル端末のニュース). |
こちらは一番暗い未来。
BlackBerryには今後キーボードは無くなる、という内容です。
が、よく読むとこれって「可能性が高い」って推測の文章ですよね?
その後「廃止することになった」って断定していますが、これが推測に基づく結論だとしたらちょっと内容がいい加減すぎる気がします。
というわけで、3つのニュースがそれぞれ事なる内容になっていて、どれが本当かわからない、というのが正直なところですが。
個人的には週アスの記事が一番信用できるのかなと思っていたり。
届くわけもありませんがハインズCEOに一言言っておきたいのは、BlackBerryがここまで落ち込んできている理由の一つは、決してBBがキーボード搭載端末だからではなく、明らかにiPhoneやAndroidに「ソフトウェアの数と種類」で負けているからで、その原因は「RIMが未だに開発者から(特にBISを通る通信を行うアプリの開発者から)お金を徴収するビジネスモデルを取っているから」だと思います。
Androidのアプリを動くようにしようが、開発環境をAIRにしようが、端末をフルタッチにしようが、そこを改善しないと今後の巻き返しもありえないと思います。
なぜなら良い悪いは別にして今巷でスマートフォンと呼ばれている物は、実はsのほとんどがアプリケーションを快適に動かすための箱でしかなく、スマートフォンの使いこなしといわれているもののほとんどは、どれだけ用途に合うアプリを探してきて入れるかにすぎないからです。
今のスマートフォンの定義がそうなってしまっている以上(同じだけのアプリを用意する必要は無いと思いますが)今の数と種類と質では、競争するためのスタート地点にすら立てていないと思います。
当初Playbookの紹介の際、マイク・ラザリディス氏は「WebのUIが優れていてブラウザがちゃんとしていればクライアントなんか必要なくなる」という理念でPlaybookを開発したと発言していましたが、仮にその理念がBlackBerry10にも引き継がれているとしたら、PBとほぼ同じ理念で開発され、一足先に消えていったWebOSの後をたどるのでは無いかと気が気では無かったりします。