GPD PocketやGEMINI PDA、最近ではCosmo Communicatorなど、WindowsやAndroid等OSを問わず、小型のキーボード付きの端末、いわゆるUMPC(UltraMobilePC)がひそかに人気になりつつあります。
こういったタイプの端末への需要は、例えば富士通のLIFEBOOKのUシリーズであるとか、VAIOのPやUXであるとか昔からニッチな市場として確かに存在していました。
しかしながら、当時はモバイル用のCPUといえば省電力で動作が遅い物が主流で、必然的に上記のモデルも使っているとストレスがたまる程度にはモッサリとした動きでした。
さらに言うとLIFEBOOKに至っては液晶の視野角が恐ろしく狭く、左右の目からの見え方が異なるため、画面を見ているとチカチカしてきて目が痛くなってくるという、本当にひどい製品でした。
いずれにせよ、実用的とは思えないモッサリCPU、だからといって長持ちするわけでもないバッテリ、潤沢と言えないメモリとHDD、そこかしこに漂う廉価版臭、という事で当時のUMPCは「実用的とは言えないオタクの趣味のおもちゃ」の域を出るものではありませんでした。
しかしながら、最近はCPUの性能も向上し、高性能でいて省電力という相反する需要を満たすことができるようになってきたため、こういった小型の端末でも実用に耐える製品が出始めていると言えます。
Lifebookが2007年、VAIO Pが2009年発売なので、本当に10年越しで実現されたといえます。
しかし、何故かいまひとつ食指が動かないんですよね。
というのも、ああいうタイプの端末は私の利用シーンには合わないというのがわかってきたからです。
あのサイズのクラムシェルのモデルは、座って置いて開いて使うのが前提の物です。
私休日はほとんど家にいるし、平日の外出時間はほとんど立ってるか歩いているんですよ。
家にいるなら、持ち運びを考えるよりはもう少し大きくても、薄くて大画面の物が望ましいです。
必要ないときには畳んで本立てにでもしまえそうなので、個人的にはSurfacePro6の一番安いモデルあたりをサンタさんにお願いしたいです。
また、外出中には座るというケースがほとんどないんです。
通勤は徒歩ですし、休日出かけても座るのはほんとうに休憩するときだけで、そんな時にノートパソコンなんか出していられません、スマホで十分です。
昔は喫茶店で1時間2時間座って作業するという事がありましたが、今ではそんな時間も取れません。
外出中の文章作成などはBlackBerry KEY2が最も向いていますし、家での文字入力もなんならKEY2で十分だったりするんですよね。
唯一の趣味ともいえるブログの更新に関しては、ほとんどスマホで記事作成も写真加工も済ませていますし、なんならパソコンよりも効率的だと思っています。
パソコンにはwordpressを更新するのにちょうどいいクライアントが無いんですよね。
なので、GPD PocketやCosmoなどは、欲しいけど利用シーンが想定できないんです。
あのサイズで取り回しに苦労してでも持ち歩きたいというシーンが私にはないんです。
それよりは仕舞いやすい薄型のノートパソコンの方が欲しいです。
そして何故こんな事をわざわざ書いているのかというと、うっかり買ってしまわないように自分に釘刺しているんです。
以上
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