twitterなんかを見ていると、主に海外の熱烈なblackberryユーザーなどが旧端末の復活を望んでいるような発言を見かけることがあります。
旧端末をどこまでと線引きするかというのはなかなかに難しい問題でもあるのですが、OS7系列もOS10系列も復活を望む声が結構強いように思います。
OS7系列というと小型コンパクトなストレートQWERTY端末がほとんどです。
私もこのタイプ大好きでした。
一言でいうと「さ」が似合う端末です。
ポケットにさっと入れて持ち運び、必要に応じてささっと取り出してメールなどをチェックして返信してさささっとしまう。
出来るビジネスマンって感じです。
でも、普通に考えてこのタイプの端末が再びスマートフォンとして脚光を浴びることはもうないだろうと思っています。
もう一度いいます、私もコンパクトなBlackBerry端末は大好きです。
でも、だからこそ再びこの端末がスマホの主流になることはないと思います。
コンパクトストレートQWERTYが流行らない理由
このタイプの端末が流行らない理由はとても単純で、今スマートフォンに求められている役割、webやSNSの閲覧が縦型高解像度画面を前提に作られており、そこに横型低解像度端末の入る余地がないからです。
つまり、旧BlackBerry端末で今のwebやSNSを見るととても窮屈で一覧性が悪いんですよね。
webは狭い画面に様々なボタンやリンクがひしめき合うように詰め込まれたり、タイトルだけで一画面を占めたり、SNSは長文の投稿を読むのに下手すると何度も画面をスクロールさせる必要がある。
では高解像度にすればいい、という意見は当然出てくるんでしょうけど、コンパクトさを保つのであれば本体、ひいては画面を小さくせざるをえず、小さい画面で高解像度になるとリンクなどを選択するのに誤タッチが発生しやすくなるので、これも現実的ではありません。
こういう端末を買うであろう中高年には老眼というハンディキャップもありますしね。
つまりコンパクトなストレートQWERTY端末というのは、実は昨今のwebサイトやSNSと非常に相性が悪いんですよね。
かつてのBlackBerryよ再び、との意気込みが感じられた名機(になりそこなった惜しい端末)であるQ20は、CLASSICという名を冠し、とても魅力的なデザインながら、旧来のBlackBerry端末に比べて随分巨大だったというのは皮肉な結末だなと思います。
そしてサイズは大きくしておいて解像度もCPUも昔のQ10の頃のままとか、そこだけ半端なCLASSICにしてどうするんだという仕様を見るに、当時のBlackBerry社には本当に端末を作るセンスがなかったんだろうなと思います。
今後の展開を妄想する
このままでは未来がないというのはご理解いただけたかと思いますが、では今後の展開について色々と考えてみますと、3つのパターンが考えられます。
その1 大型化
ストレートQWERTY端末の進む方向として、ひとつは大型化というものがあると思います。
つまりコンパクトさを捨てて端末を大きくするという方向です。
端末が大きくなれば、一覧性のある画面とキーボードの両立も可能です。
これについてはandroidOSに変わっているとはいえ、KEY2でひとつの完成形が見えていると思います。
またPassportも変化球ではありますが、大型化を選んだひとつの展開の形だと思います。
それでも画面+キーボードの分だけ端末が大きくなるというのは避けられませんが、KEY2を持ち歩いた感想として、大きすぎて邪魔になるという印象はありませんし、画面が狭いという印象もあまりありません。
その2 スライド化
次に進む方向として、ストレートを捨ててスライド端末にするという展開があります。
スライド端末にすることで大画面とキーボードを無理なく同居させることが出来ます。
Torchで一度模索し、Privで完成したと言える形状です。
普段は画面操作、必要に応じてキーボードというのは理想的ともいえますが、どうしても端末の厚みや重心が上に移動することで文字が打ちにくくなるという問題もあります。
まぁ、重心の問題についてはPrivではほぼ解消されたと言えるんですけどね。
何よりの問題は、スライドというギミックが入るので、端末そのものが高くなるという点でしょうか。
Privは個人的に超名機だと思うのですが、発売当時10万円超えという価格が影響してかあまり売れなかったというのは記憶に新しいと思います。
その3 サブ端末化
個人的にはこの路線を進めてくれるメーカーが出ないかなととても期待しているのですが。
docomoのカード携帯やワンナンバーフォンのように、最近はスマホとは別にシンプルなサブ端末的なものが求められる傾向にあるように思います。
そこで旧BlackBerry的な端末をサブ端末としてリリースして、電話やちょっとしたネット、メールチェックなどに活用するという方向で活用するというのはどうかなと思います。
BBMを使えばさらに便利に予定の共有とかも出来ます。
まぁ、この方向への展開はdocomoがBlackBerryを取り扱っていた頃からずっと提案していたのですが、ARPUを下げたくないという理由で聞き入れてもらえませんでした。
今ならどうでしょう。
サブ端末として、電話とメール、BBMやちょっとしたネットの確認ぐらいの用途でBlackBerry Bold9900ぐらいの端末だったら需要あるんじゃないかなと思いますけどね。
いや、やっぱり需要ないか。
総評
結論として、かつての小型端末が今のスペックで復活し、捲土重来を果たす、というのは現実的ではないということはご理解いただけたと思います。
結局今の路線(ある程度の大型化)か、サブ端末というのが現実的な落とし所かなと思っています。(スライド端末はBlackBerry社がPrivで失敗しているのでしばらくは望み薄だと思います)
いずれにせよ、買わなきゃ次は出ないので、皆さん買いましょう!
コメント
YouTubeライブ、ニコ生、ツイキャスなどのコメント対応生配信だと、普通のスマホの場合、画面の約半分をキーワード画面に支配され、他のリスナーのコメントが読みにくいというデメリットがあります。
というのも、生配信は上半分が動画、下半分がコメント欄だからです。
時代というのならば、生配信も今の1つの時代なので、BlackBerryだとデメリットはQWERTY入力に慣れていない人だけで、コメント欄をソフトキーボードで邪魔されないメリットの方が大きいです。
そのメリットを活かして宣伝すればユーザーは増えると思います。
今はauでBlackBerry出ているので、INFOBARとコラボしてお洒落な機種もありかも?と妄想しています。