キーボードを必要としない人がBlackBerryを表面的に触って商業サイトでレビューすることの弊害

BBB日記

これまで色々と考えていたことがようやく言葉にまとまって、文章として書けそうなので日記という形で記載しておきます。
BlackBerry KEYoneの発売以降、KEY2、LEあたりの発売のタイミングで色々な商用のblogにてレビューが掲載されているのを目にする機会が増えてきました。
LEはあまり真面目に情報を集めてないので知りませんが、KEY2に関しては海外の物なども併せて、好意的な物、否定的な物が6.5:3.5ぐらいという印象です。(私が目にした記事だけで判断しているので、裏付けなどは無い話になりますが)

KEY2に関して否定的な記事の大半はこのクラスのCPUを積んでいる割には高い、このクラスのCPUを積んでいるので用途に割り切りが必要、この値段だったらHUAWEIの○○の方がお買い得、というような物が多いように思います。
かつてPrivに関しては親の仇にも使ってほしくないというような無茶苦茶なただの悪口みたいな記事もあったので、それに比べたらマシといえばマシですけど。

そもそもKEYoneはともかく、KEY2に至っては普通に使っていればCPUの処理が足を引っ張ることってほとんどありません。
割り切りが必要と言ってる人は、どのあたりにそのラインを持ってきているのか、とても気になります。

確かにKEYoneにせよKEY2にせよ、同じCPUを搭載しているスマートフォンと比べて価格は高いです。

しかし、何度も滅亡の憂き目にあい、いつなくなるかとハラハラしているストレートQWERTY端末の愛用者から言わせてもらうと、出してくれているだけでありがたい、というのが正直なところです。

かつてResearch In MotionだったBlackBerry社がdocomo以外のキャリア展開に失敗、飼い殺されてるうちに世界的にも失速、日本のコンシューマー市場から撤退し、リリースされる新機種が海外製品ばかりになり、やがて日本語入力をサポートしないOS10の端末が(BlackBerryの新機種という非常に狭い世界の中で)幅を利かせはじめ、UGさんがその不便を軽減してくれながら

ようやくRIMが重い腰を上げて日本語のサポートを始め、バージョンアップする毎にOSのあちこちに日本語の片鱗が見えてきてはドキドキし、次のアップデートを待ち望んで何度めかのバージョンアップで文字入力に日本語が選択できるようになり、はじめてOS10のBlackBerry日本語入力で日本語を入力したとき、その出来の悪さに絶望を感じました。

その後併用して普通のAndroid端末を使いつつ、何度も何度もその端末のソフトウェアキーボードを見つめながら思った「後何万か出すからこれにキーボードくっつかねぇかなぁ」という積年の願いがかなったのがPrivであり、KEYoneであり、KEY2です。

他の端末より数万高い程度屁でもありません。

KEYoneもKEY2も私は恐らく日本ではかなり早い時期に入手して使用しています。

Privに至っては間違いなく最初期からのユーザーです。

もちろん入手するために色々な手段を使っているので価格もそれなりの物を支払っています。
それはblogのネタという部分も無きにしも非ずですが、理由の大半は「早く欲しいから、使いたいから」ですし「あの時望んだ夢の端末だから」です。

TreoやiPAQなんか新機種出る度に10万以上出して購入していましたしね。

私にとってストレートQWERTYタイプで自分の納得する出来のキーボードが付いてAndroid搭載のスマートフォンが発売されるという事は、都度10万以上支払う価値がある物ですし、高いとも思っていません。

それは飛び抜けて綺麗な写真が撮れたり、3Dのグラフィックゲームがグリグリ動いたり、画面が湾曲していたり、折りたためたりすることよりも、打ちやすいキーボードが付いているということが私にとって価値がある事だからです。(もっとも、その「価値」の中には「AquaMozq」というBlackBerryの日本語入力を補完してくれる存在があっての事なのですが、それについて書くとキリが無いのでまた別の機会に譲る事とします)

これまで色々なフロントQWERTY端末のキーボードを触ってきましたが、KEY2に匹敵するほどよくできたキーボードはほとんどありません。(BlackBerryの製品除く)
このクオリティのキーボードを開発して製品に搭載している事に価値があり、その価値に数万の差額を払っても構わないと思う、少なくとも、BlackBerryのKEY2やLEはそういった層に向けての製品だと思っています。

なのでキーボードに価値を感じていない人が適当に触って、商用ブログの紙面で「他の端末(キーボードなし)の方がお買い得」とか書くのは、要点を外したピンボケの記事だと感じるし不誠実に思えるわけです。
ターゲットではない人間が触って価値を感じないのは当たり前ですし、理解していないことを理解していないまま適当に知ったかぶって書いているわけですから。

それでも「コスパが悪い」とか「他の端末の方が安い」等書かれると、その記事を読んで「そうなのかも」と思ってしまう人が出てくるわけで、見てて不快とか腹が立つとか以前に、正直そういうのは迷惑なんですよね。

また、そんな記事を掲載している商業サイトは一部のキーボードマニアから「あそこはよくわかってないのに適当な事を書く」という目で見られてしまって、それはまた望ましいことではないと思うんですよね。

もちろん個人が触って感想書く分には好きに書いたら良いと思います。(思いますって私が言うようなことでもないわけですが)
それについて「知らないなら書くな」とか言うのは逆に間口を狭めるだけだと思いますし。

でもせめて商業サイトがBlackBerryのレビューを掲載する場合は、キーボード入力に魅力や価値を感じているライターを探してきて書かせるようにしてほしいなと思います。
「キーボードに魅力を感じる人にはいいんじゃないかな」程度の事しかかけないライターでは役不足(誤用)です。

そんなライターがいなければ、せめて価値を感じているふりができる人か、なぜ一部のユーザーがキーボードに価値を感じているのか等をこれまでの経緯込みで分析できる人でお願いします。

他の端末と違って、キーボードであんな使い方やこんな使い方が出来ます、その上でこの機種の魅力は◯◯でダメなところは☓☓です、という事が書ける人に書いてもらいたいと思いますね。

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