先日かつての共同経営者2人がBlackBerry社を買い戻す事に興味があるらしいというニュースがありました。
このニュースを聞いてまず思ったのは「経営者が何度変わろうと中から人材を引っ張りあげたり、元CEOを再度連れてきたりしている間は何も変わらないだろうな」という事です。
なんというか、前回のCEOの交代劇もそうですが、何かを変えようと思ってCEOを変えているのではなくて、責任を取らせてCEOを変えて後には無難な人材が座ったただけになっているような印象を受けるんですよね。
そしてそのせいでリーダーシップが低下して一層迷走しているような印象を受けます。
Z10、Q10、Q5、Z30というラインナップを見てみると、自社の製品の魅力や強みをきちんとわかった上で物作りしているようにも思えないですし、その後またOS7の端末をリリースしたり、OS10.2のリークを出しながら10.1のアップデートばかりをリリースし続けたり、今さらBBMをiOSやandroid向けに提供すると言い出して、しかもそれを頓挫させたり、とものすごく迷走しているように見えます。
もちろんZ10はOS10端末という意味では非常に良い出来だと思っています。
Q10もキーボードの出来は非常に良いです。
でも、既存のユーザーが求めているものはきっとZ10でもないでしょうし、Q10でも無いんですよね。
何となくですが、Q10なんかはいろんな人の意見を無理矢理まとめた端末なのかなというような印象を受けます。
そしてその部分については、CEOが変わることで、改善はされるのかなと思ったりします。
でも、BlackBerry社の一番の欠点って、何より今会社がこうなってるのに全然危機感を感じていない点じゃないかなと思います。
例えば何かを発表してから物事が遅々として進まず延期を繰り返すうちに人々の興味が薄れてしまう。
製品としてリリースしたものが初期は物凄く未完成で、何度もアップデートを重ねないと実用品にならない。
PlayBookの頃から何度も繰り返されていることですが、これって初見のユーザーには非常に印象が悪いことですよね。
(PlayBookの頃からと言いましたが、本当はBoldシリーズも海外でのリリース当初はそうなんですよね、Bold9000も9700も9780も9900も、海外で出た当初は完成度が低く、日本でリリースされる頃にようやくこなれていたような感じでした)
つまり、客相手に商売しているという意識があまり感じられないというか、悪い意味での公務員感がとても感じられる会社だというのが私の印象だったりします。
でもこれって元の共同経営者達が作り上げてきたもので、新CEOもその空気の中で育っているから交代しても相変わらずで、今に至るという事なんだろうと思います。
なので、次にまた共同CEOが戻ってきても、そこの部分が改善される望みは薄いんじゃないかと思ってしまうわけです。
などと悲観的なことばかり考えてしまいますが、じゃあ機種変するのかというとそんな気は更々なかったり。
今自分の必要な用途に十分便利に使えているものを、別に今より不便なものに今すぐ乗り換える必要はないと思っています。
とりあえず今はこれで十分で、使えなくなったらその時考えればいいんですよ。
まぁ、個人的にはどう転んでも構わないので、細々とでもBISのサポートだけちゃんと続けてくれればそれで十分です。
そして新CEOになって日本語もついでにOS10でサポートしてくれるようになったらラッキーです。
とりあえずBISさえ動けば予備機もあるので9900であと2年。
OS10が日本語サポートしてくれたらQ5とQ10でさらにあと2年は戦えると思っています。
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