BlackBerry社は電話事業に戻るべきなのか

CrackBerryに「BlackBerry社は電話事業に戻るべきか？」というような内容の記事が掲載されています。

Will BlackBerry return to building its own smartphones?

https://crackberry.com/will-blackberry-return-building-its-own-smartphones

As part of a fireside chat with Brian Moynihan, Chairman & CEO of Bank of America during the BlackBerry World Tour Event held in New York last week, the BlackBerry CEO noted he was feeling motivated to get back into phones.

BlackBerryのCEOがBlackBerryワールドツアーイベントで、バンクオブアメリカのCEOとの会話の中で「電話事業に戻りたいかも」というような事を語ったとの事です。
CrackBerryは皆さんはどう思いますか？的に閉めていますが、個人的には非常に複雑な思いです。

現在セキュリティ企業としてかなり順調なBlackBerry社なので、端末事業を展開するノウハウも、体力もあると思います。

今TCLなんかが端末をリリースしていて、それを「中華スマホだから」と敬遠している人がいるのも知っているので、そういう人達にとっては願ったりな話なのかも知れませんが。

ただ、BlackBerry社が今のまま「よくわからないけどセキュアらしいキーボード付きAndroid端末」という中途半端な位置づけの物を発売しても、今までどおりキーボードマニアが買うだけで、市場も今以上は広がらず、商売として取り扱うにはパイが小さいままで、そしてそれは恐らくBlackBerry社の望む結果ではないと思います。
まぁ、BlackBerry社は以前より企業向けにサービスを展開している会社になっているので、上記のようなデバイスはリリースされないような気がしますが。

恐らくBlackBerry社から端末を出すのであれば、BYOD（Bring Your Own Device、私物のデバイスを仕事で使う）などを意識しりといったビジネスユースの向けにきっちり舵を取った端末を狙ってくるんじゃないかなぁと思ったり。
そしてそれは単純に「打ちやすいキーボードが付いたコンシューマー端末」を求める層にとっては望まない機能が色々乗って、それがコストに跳ね返った端末になってくるんだろうなと。

個人的にはAndroid搭載のBlackBerry端末にはコンシューマー向けのワクワク感＋文字入力しやすいキーボードを求めているのですが、前者に関しては本体側であまり意識していないように見受けられるのをAndroidアプリが使えるという事で妥協しています。
本当はカメラ機能がもっと進化してくれたら言う事ないのですが、ビジネスユースに暗所でも撮れるぐらいのすごいカメラとかは必要ないと思うので、今後も搭載されないんだろうなと思います。

その企業向けの路線が仮に企業に受け入れられたとして、次にきっちりとコンシューマーに向けて訴求しうる「わかりやすく」「利用者が望むような」セキュアなBlackBerry端末なんかをリリースしてくれたらうれしいなぁと、妄想だけしておきます。

いずれにせよ、セキュアであることとキーボードが付いていることは本来全く関係のない要素なので、そのあたりの折り合いとか、色々難しいんだろうなぁと、他人事ながら同情しています。