iPhone 16 Proのストレージの節約のためにUSBのSSDを繋げて定期的にそっちにデータを移していたのですが。
Clicks付けてるといちいちClicksを外さないといけなくて非常に面倒くさいです。

もう少し手軽になんとかならないかなと考えていたのですが…
当初はNASでなんとかしようと思っていたのですが、iPhoneってSMB3.0にしか繋げることができないらしく、手持ちのNASはことごとくSMB2.0、なんなら1.0も、このためにSMB3.0に対応しているNASを買うのもオオゴトですし、そこまできちんとしたストレージを構築したいわけでもないんですよね。
そこで思いついたのですが、昔液晶に不具合が出てから放ったらかしだったサムスンのWindowsノートパソコンです。
これ起動してファイル共有したらよくないか?と思い設定してみました。
Windows側の設定
まずはWindows側での共有の設定。
最初に共有に使うユーザーを作成します。
Microsoftアカウントを増やしたくないのでローカルでアカウントを作ります。
「設定」から「アカウント」を選択して「他のユーザー」を選択。

「アカウントの追加」を選ぶと

「このユーザーはどのようにサインインしますか?」と表示されるので「このユーザーのサインイン情報がありません」を選択。
アカウントの作成画面で「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」を選択。


このPCのユーザーを作成します画面で「このPCを使うのは誰ですか?」の欄にユーザー名を入力

「パスワードの安全性を高めてください」の欄にパスワードを入力
パスワードを忘れた場合の確認事項を3つ設定して「次へ」を選択
これでローカルユーザーが作成されます。
ユーザー名とパスワードはきちんとメモしておきましょう。
共有の設定
iPhoneに共有したいフォルダを作成して、右クリック→プロパティを選択して共有タブを選ぶ。
「詳細な共有」を選んで「このフォルダーを共有する」をチェック、「アクセス許可」を選んでアクセスを許可するユーザーを選択します
この際「共有名」を覚えておきましょう。


アクセスを許可するとデフォルトでEveryoneが追加されるのはWindowsの非常に悪い習慣です。
誰でもアクセスできちゃうのでEveryoneを選んで削除した後、改めてアクセスを許可するユーザーを追加します。
「追加」を選択して「選択するオブジェクト名を入力してください」の欄に先ほど作成したユーザー名を入力して「OK」をタップ。
追加したユーザーにフルコントロールを付与して共有の設定は完了。


バックアップ先は外付けにしたかったのでmicroSDとカードリーダーにしています。
WindowsのIPアドレスを確認
iPhoneからWindowsに接続するにはIPアドレスという情報が必要なので調べます。
Windowsの検索画面でcmdと入力して実行。
コマンドプロンプトにipconfig /all と入力してエンター。

IPv4アドレスの欄の数値をメモしておく。
これがPCのIPアドレス。
できればMACアドレスと紐付けて固定化とかできるといいですね。
iPhone側の設定
Windows側での準備ができたらiPhone側で共有フォルダに接続します。
「ファイル」を開いて右上の…から「サーバへ接続」を選択。


サーバの欄にsmb://先ほど調べたPCのIPアドレス/先ほど設定した共有フォルダ名/と入力して「接続」を選択。


ユーザーの種類を「登録ユーザ」にチェックして名前とパスワードは先ほどWindows側で作成したユーザー名とパスワードを入力して「次へ」を選択します。
これで接続できるはずです。
まぁ接続出来ない場合は何か理由があるのでしょう、頑張ってください。(人の環境はそれぞれなので質問されてもわからないので)
実際にファイルをコピーしてみる
私は以前作成したマクロで半自動でコピーしているのですが、手作業でコピーする場合は
「写真」でコピーしたい写真や動画を選択し左下の共有ボタンをタッチ。
「ファイルに保存」を選択します。


「ブラウズ」画面で「共有」の項目に、先ほど繋げた共有フォルダが記載されているので選択。
「ブラウズ」が出てこない場合はどこか下の階層に入り込んでいます、左上の上の階層のフォルダ名を何度かタップして戻ると「ブラウズ」画面にたどり着けます。
保存先を選んで「保存」で保存可能です。


これでClicksを外さなくてもバックアップ可能になりました。
ちなみにClicks使ってない人の最適解はやっぱりこの外付けのSSDだと思います。
セールやクーポンなどで度々安くなってるので狙い目です。
そのうちアフィリエイト長者になったらラズパイでも買ってファイルサーバを建てようと思います。