過去に持ってたQWERTY端末を語る その1 TERRAIN

BBB日記

過去に持っていて使ったことがあるQWERTY端末について色々と語っていきたいと思います。

第一段はQWERTYキー愛好家の記憶にはまだ残っているであろうTERRAINです。

これは厄落とし的に語っておかないといけない本当に酷い端末でしたw

この端末は海外でNECがリリースした、工事現場などで使ってもらう用のAndroid端末です。

そのため防水防塵機能を備えた非常に頑丈な作りになっています。

発売当初少し入手を検討したのですが、企業向け製品ということもあって一般に入手が難しく断念。

しかし現場のおっちゃんに嫌われたのか、海外ではびっくりするほど売れなかったらしく、あっという間に販売されなくなりそのまま音信不通。

売れ残りの端末が日本に流れてきてたのを運良く(運悪く?)ゲットしました。

周囲は固いゴムのような弾力性のある素材で覆われており、液晶の縁はその素材が盛り上がるような形状になっていて、落とした際に液晶部分が直に地面に当たることを少しでも防ごうとしているのがわかります。

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サイズ的には片手で持つのにちょうどいいぐらいで、手に持ったときの感想は「ダサいけど悪くない」でした。

はじめて手にとって四苦八苦している様子はこちらを参照してみてください。

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今からしてみれば、面白い端末でしたが売れないのもわかる、という感じでしたね。

現場で使う的にリリースされましたが、まず現場で使うというコンセプトと端末デザインの乖離が見られます。
というか至る所にコンセプトと実体(端末)の乖離が見られる残念端末ですw

現場で使うために防滴防塵仕様にしたのだと思いますが、まずこのサイズでは画面が小さすぎて画面タッチが出来ません。
軍手をはめてタッチなんて不可能です。
そしてその代替手段となるアプリを立ち上げる機能が用意されていないに等しい。

まぁ、サイドのボタンにアプリを割り当てる事がその代替手段のつもりなのかもしれませんが、一つではとうてい足りません。
そのボタンにランチャーアプリを割り当ててランチャーからアプリを起動、と考えても操作は基本画面タッチだし、軍手をはめて画面タッチは、という状態です。

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たぶん端末の仕様を考えた人が現場で働いてないか、現場を離れて久しいかでしょうね。

そして画面が狭いからタッチしづらいというのは、軍手をはめてなくても言えることだったりします。

つまり、この端末は画面タッチで操作する前提で作っている割には画面タッチがしづらいという、結構初期のコンセプトからして間違っている端末なんですよね。

そして次にダメだったのがキーボードの出来の酷さ。
キーは丸く固く、非常に押しにくく、文字を入力していると指先が痛くなって肩が凝る。

当時はAtokなんかいれて頑張って使っていたのですが、キーボードの出来の悪さだけは本当に我慢ならない状態でした。
文字入力がしたくてこの形状の端末を買ったのに文字入力が最大のストレスというね。

そしてこのタイプの端末だと是非欲しいトラックパッドやタッチパッドが付いていない。
画面タッチで全部操作するのに画面は狭くてタッチしづらいというね。

そして至る所で不便を感じたのが内蔵メモリと実行メモリの小ささ。
特にRAMは1Gしかなく背面でいろんなアプリが落ちまくります。
ローエンドだから仕方ないといえば仕方ないのですが、ぶっちゃけ現場でITリテラシーもない作業員に使ってと言うには力不足だと思います。
こんなのマニアが工夫しながら遊びで使う端末ですよね。

私もパソコンに興味がない人を相手に色々仕事をしたりする機会もあるのですが、それで培った経験から言わせてもらうと初心者にはある程度のスペックの物を使わせておかないとかえって手間がかかるという事です。

だって相手は起動したアプリは終了させるであるだとか、反応がなければちょっと待ってみるだとか、大きなデータを保存しすぎたらダメだとか、そういった基本的なことすらわからないんですから。
ハード的にもそうですが、ソフト的にも頑丈な端末にしておかないと使ってもらえないです。

そう考えると、現場のおっちゃん向けというコンセプトは悪くないと思うのですが、それ以外の部分が残念すぎ、消えるべくして消えて日本でマニアのおもちゃになってる端末と言えるのではないでしょうか。

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