NetflixはBlackBerryみたいになっちゃうよ、的な記事を読んで思ったあれこれ

BBB日記

こちらの記事で「このままだとNetflixはBlackBerryになっちゃうよ」的な記事が記載されていて、ちょっとどうなんだろうと思ったので取り上げてみます。

機械翻訳に頼りつつ読んでみるとNetflixは大きなシェアを持っているが徐々に優位性を失いつつある、BlackBerryのように、というような失敗例としてBlackBerryが取り上げられています。

BlackBerryの犯した最大の間違いの一つは大画面化のトレンドに抵抗したことで、過去の成功に依存したため最終的に会社が倒れた、というような事が書かれています。

私もずっと言い続けていますが、Androidの画面に関するトレンドはこれまでずっと大画面、高解像度化です。
どうやって大画面を小さく持ち運ぶかという事で最近脚光を浴びているのが折り畳みだったり2画面だったりで、私の知る限りこれまで小さく狭い画面が評価されたことは一度もありません。

従来からのBlackBerryのユーザーの中にはBoldみたいな小さい端末を望む声も根強いのですが、正直そういうニーズの市場は既に通常のメーカーが拾うには非常にニッチで小さいんだと思います。
そして、仮にそういう端末が出たとしても、今度は細かい部分の嗜好の違いで購入に至らないユーザーがいて、買ったユーザーがいるので次機種を出したら今度は「まだ使えるから」という理由で購入が見送られたりと、見込んでいたほどの売り上げに繋がらないという状態なんだと思います。
Priv、KEYone、KEY2の流れの中でさえ、ユーザーが順当に乗り替わっていかない現実を見ていると、TCLがBlackBerry端末の発売は年一回で十分と判断するのは仕方ないことだと思えてきます。

これは全部の端末を買わないユーザーが悪いという話ではなく、市場が小さくなってしまったので買い替えのサイクルがうまく回らなくなってきてるんだろうという話です。
市場が大きければPriv→KEY2と買う人、Priv→KEYone→KEY2と買う人、KEYone→KEY2と買う人など様々でも一定数が売れている状態になるので半年に一回ぐらい端末を出しても商売になるだけ売れるんだろうと思うんですけど。
既にキーボード付き端末の市場がニッチになっているのでそれだと商売になりにくいんでしょうね。
KEY2は非常に出来が良い端末で、市場の評判も非常によく、個人的には歴代のBlackBerryの中でもトップクラスの名機だと思っていますが、そのKEY2の販売後にTCLが「年一回で十分」という判断を下したという事は、そういう事なんだろうとなと。

話がわき道にそれましたが、業界最大手だったBlackBerryの失敗と凋落というのはメディア的には面白い話題だと思うので、事あるごとに揶揄的に使うというのもわからなくはないのですが。
実際の所BlackBerryはその後セキュリティ会社としてりっぱに更生して今やその業界のトップ企業となっています。(その業界がどれぐらい広いのかは知りませんが)

なので失敗の実例として使うには既にふさわしくないと思うんですけどね。

あ、端末事業に限っていうのであれば、いまだに成功とは言い辛いのでそっちに限って話すのならフェアかもしれないですね。

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