我が家にKEY2がやってきて、データ移行期間ということでBlackBerry KEY2とKEYoneを交互に使っていた時期があったのですが。
KEY2ってKEYoneの正当進化版というか、TCLはKEYoneを作ってから色々と考えて、KEY2を作ったんだろうなという事を実感したのでそのことを書いておこうと思います。
何度かすでに書いている事もまた書くかもしれませんが。
「おじいちゃんその話もう聞きましたよ」などと言わずに、広い心で聞き流してください。
キーボードの進化
まず最初に実感したのはキーボードの進化です。
当初から「キーが大きくなった」という事をTCL自身もアピールしていましたが、実際はそれだけではありません。
サイズも改良点だと思いますが、ポイントはマット感と立てつけの良さだと思っています。
KEY2のキーボードが大きくなったというのは主に縦に長くなったという事で、当初「長くなっただけで押しやすさにそんなに影響が出るものかな?」と少し懐疑的だったのですが。
これが実はとても影響があって、親指で押すのにちょうどいい大きさになりました。
さらにキーの素材がKEYoneがツルツルで、キーボードも角があまりない感じなのに対し、KEY2はマットな仕上がりになっており、個々のキーにエッジが立っており、キー自体の立てつけも良くなっているように感じます。
KEYoneの頃はキーを押すたびに「チャッチャッチャ」と少しカチャカチャした感じがしたのですが、KEY2はしっかりと押し込んだ感触があります。
タッチイネーブルキーボードを利用する際は、つるつるのKEYoneに比べてマットな素材のKEY2の方がひっかかりなどがありそうに思えますが案外そうでもなく、指を滑らせる感覚が気持ちいいです。
KEY2を使ってからKEYoneで文字を入力すると、それまで快適に感じていた文字入力が実は結構無理してたんだなという事を実感し、結局KEYoneではあまり文字入力が出来なくなってしまいました。
少しだけ片手操作を意識したキー配置
ボリュームコントロールキー、電源キー、便利キーが向かって左側に揃って配置されたことで、右手で本体を持っている場合に、ほぼ右手の親指でこれらのキーにアクセス可能になりました。
三つとも同じ側に配置されたことで押し間違えしやすくなったという意見もありますが(以前私自身そう書いていました)、電源ボタンはザラザラした形状になっているので、一応見分けは付くと言えます。
左手で持つ人どうすんだとかいう意見は聞こえません。(私は左手もちですが、中指などで押しています)
組み立て精度がまともになっていそう(想像)
実はKEYoneには組み立ての際、部品を接着剤でくっつけるといった、結構やっつけな工程が散見されます。
このやっつけ作業が最も悪い形で露呈したのが海外で多発した「KEYoneを寝転がって使っていたら画面が外れて降ってきた事件」です。
多分初期ロットあたりで頻発した不具合だと思うのですが、海外では当時結構話題になっていました。
どうやら画面の固定に接着剤を使っており、うまく接着できていない個体をそのままリリースしてしまったようです。
また、ベゼルを固定するネジなどが接着剤で固定する部品(本体上部の天辺あたり)で隠されており、あまり修理やメンテナンスといったことを考えていない構造になっているようです。
私もバッテリー交換などが目的でこれまでいくつかのスマホを分解した経験がありますが、接着剤を温めて溶かさないとベゼルが外れないスマホというのは初めてです。
ただ、設計だけを見てもKEYoneは本体のパーツが(かなり上部で)黒と銀の上下に分かれており、黒い背面を外すのに本体上部の銀のパーツを外さないと外れない戻せないとか、結構アクロバティックな構造しているように見えるんですよね。
当時はTCL自身がKEYoneの組み立て製造に必要な技量に達していなかったのかも?と思ったりしました。
例えば本来はプラスチックの爪で止めるべき個所が、部品の精度的に作れないので接着剤で止めてしまったとか…というのは意地が悪い見方でしょうか。
KEY2は背面が一枚の板になっており、恐らくこれをケースオープナーなどで外せばネジが露出して分解できるんだろうなと勝手に想像しています。
追記
KEY2の分解写真が公開されていますが、これを見た感じではやはり裏蓋はケースオープナーなどで簡単に外せてバッテリー交換ぐらいは簡単に出来そうな感じです。
当時と比べて身の丈に合った設計になっており、組み立て精度が向上している事が期待できそうです。
液晶画面両端のラウンド問題の解決
これは個人的な思いでもあるのですが、スマホに中途半端にラウンドした画面って必要ないと思っています。
画面のラウンドは確かサムスンあたりがGalaxyNoteEdgeなんかに搭載し始めてから流行りだしたと思うのですが。
NoteEdgeの場合はそのラウンド部分に専用のアプリを常駐させて色々な操作ができたりして、そちら方面に特化してNoteEdgeというモデルも出していたので、一つの可能性を探るということでそれはそれでよかったのですが。
KEYoneは当時の流行に乗ってか、両端をラウンドさせた画面を搭載していましたが、そのラウンドを生かしたアプリというのが特に用意されておらず。
というかそもそもラウンドしている部分は画面表示すらされず、ただの枠なんですよね。
ガラスの液晶保護シートを貼っても端が浮いてきたというような話もチラホラあり、ただただ液晶保護シートが貼りにくいだけという印象でした。
KEY2ではガラスシートでほぼ前面を問題なく保護できる程度にはフラット気味な液晶になっているので、ようやくおかしなラウンド液晶の呪縛から解き放たれたのかなという印象です。
おかげで本体のデザインがソリッドな印象で格好よくなりました。(私はエッジが立ったデザインが好き)
snapdragon660搭載による反応速度向上
これもすごく大きなポイントだと思うのですが、KEYoneとKEY2は反応速度が全然違います。
KEYoneでは頻繁に発生していたよくわからない待ち時間というのがKEY2では発生しません。
また、全体の動作もきびきびしてて、KEY2を使ってからKEYoneを使うと「もっさり」しているというのを実感してしまいます。
CPUが高速化したことでバッテリーの持ちに影響が出るのではないかということも心配されましたがそれもなく、snapdragon660万々歳です。
追記
さらにしばらく使っていての実感ですが、やはりこの反応速度というのはかなり中毒性が高く、KEYoneには多分戻れないだろうなという印象です。
日本語入力にiWnn搭載
これはFOXのお手柄だと思うのですが、iWnnを搭載したことで日本語入力が劇的にやりやすくなりました。
タッチイネーブルキーボードでカーソル操作が可能で、これで日本語入力が可能です、といっても恥ずかしくない状態になったと思います。
もちろんAquaMozcを入れるというのが、日本語入力に関しては一番いい解決方法なのは間違いなく、何故あんな感じのアプリを入れないんだろうという疑問点も無くはないのですが、ベンダーがメーカーのキーマッピングを無視するようなアプリを開発するというのは無理だと思うので、iWnnはベンダーが正規で入れる場合に限りなく正解に近い選択肢だったと思います。
これを入れることでまがりなりにも初期状態で日本語入力が可能になったということで、ベンダーとしての務めを果たした、という印象です。
逆にイマイチなところ
数々の改善が見られますが、カメラの出来はイマイチですね。
屋外での撮影はいいとして、屋内での食べ物の撮影なんかはまるきりだめで、とても不味そうに写ります。
私はもう諦めて、画像編集ソフトで編集したり、食べ物を取る用に小さいカメラを持ち歩くようにしました。
ただし「食べ物を撮るとイマイチ」なのであって、別にカメラ全般ダメというわけではありません、カメラ全般としてはそれなりです。
左側がKEY2で右側がKEYoneです。
空が青くて鮮やかな印象です。
飯テロやらないなら全く問題ないと思いますよ。
青空を撮るととても青くてきれいな空に撮れるカメラです。
また、タッチイネーブルキーボードで縦方向の操作をしていると、戻るボタンとかホームボタンに指が触れてアプリが閉じたり背面に回ったりといった誤操作が発生する点は、KEYoneの頃から変わりありません。
次はこのあたりを改善してくれたら、もうほかに望むことはありません。
総評
KEYoneの正当進化の先にKEY2がある、というタイトルに基づきここまで話を進めてきました。
総評としては、ハードウェアの設計などが進化してきたというのは当然のことながら、TCL自体が二代目のキーボード付きBlackBerryということで、どことなく余裕が感じられる端末に仕上がっているように感じました。
あとはカメラの発色の改良と、タッチイネーブルキーボードの縦方向の誤作動を防ぐために戻る、ホーム、メニューボタンを物理キーなどに変更した(物理キーになるなら今の半分の縦幅で十分ですから)KEY3を出してくれたらもう十分です。
何卒、他のメーカーに触発されて、10レンズカメラとか折りたたみ液晶とノッチとかおかしな新規軸を取り入れたりしませんように。
コメント
欲しくなってきたw
欲しい時が買いどきですw
ぶっちゃけkeyoneで満足している人ほど買って欲しい端末です
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