Detachable CM3を持ち歩いているのですが、ずっと使っていると良いところとイマイチなところが大分見えてきました。
なので今回は私が感じたCM3の良いところ、イマイチなところをそれぞれ3つずつまとめてみたいと思います。
良いところ
個人的に良いところはこれだけではないのですが、3つにまとめてみます。
1.キーボードが外れるDetachable構造ながら文字入力に不自由しないキーボードの一体感
もともとCM3を購入した理由はDetachable構造に魅力を感じたからです。
普段はノートパソコンのようにクラムシェルっぽく畳んでカバンに入れ、取り出して文字入力。
画面だけ使いたいときは取り外してキーボードをカバンに残し、画面だけ取り出して使う。
文字入力とコンテンツの閲覧、どちらにも特化させて使うことが出来るというところにすごく魅力を感じて購入しました。
そしてそれは大正解でした。
休憩で入った喫茶店でのwordpressへの記事の執筆とアップロード、移動中の電車の中でのDMMコミックでの暇つぶしなど、私がやりたいなと思っていた事を本当にうまく実現してくれます。
また、キー取り外せばandroidタブレットのように1画面フル表示、キーボードをつければ複数ウィンドウで利用できるというのも非常に良い感じです。
そしてDetachable CM3のキーボードはなかなか優秀です。
キーは高級感こそ無いもののキータッチはなかなか快適、少し傾斜が付くのもキーの打ちやすさに寄与していると思います。
キーと画面の接点部分のマグネットが結構強力で、キーが画面にガチっとくっつくのも非常に良いです。
ここが強力なおかげでキーを取り付けたまま鞄に放り込んでキーボードを画面保護のケース代わりにすることが出来ます。
日本語入力のIMEがCtrlを使った操作に対応しているということも魅力の一つです。
Ctrl+AZXCVだけでなく、POIUの操作にも対応しているので、ローマ字入力が簡単に行なえます。
先日chromebookの良さについて自分が感じるところをtwitterに書いたのですが
ふと思ったんだけど
持ち歩いて出先で気軽に取り出してblog書いたりtwitter見たり動画見たりwebみたりという事が快適にダラダラ行える環境が手に入るって私にとってはすごくありがたいことなんよね同じことはwindowsPCでも出来るんかもしれんけど
— Kuro (@BBB_Kuro) June 1, 2021
やりたいことを切り取って持ち出すことで快適さを実現するOSというのが私の印象なのですが。
Detachableという形状はそれをOSだけでなくハードウェアレベルでも実現し、快適な文字入力と軽快なメディアの閲覧、この二つをうまく一つにまとめてくれているなという感想です。
ちなみにデタッチャブる端末といえばかつてこんなのを持っていました。
でたっちゃぶらない端末で言えばこんなのも。
2.小さく軽く持ち歩きに便利ながら文字入力に不便を感じない絶妙なサイズとスペック
Detachable CM3の特徴の一つに、小さく軽いというものがあります。
背面のキックスタンドケース、キーボードの両方を取り付けた状態で重さは1kg未満。
全部カバンに入れても非常に軽く持ち運びに便利です。
また、それでいて文字入力にさほど不満を感じない画面サイズ、キーボードサイズというのも素晴らしいです。
調べ物をしながらblogに掲載する文章を書くというのが、ギリギリ不便なく出来るのはこのサイズからじゃないかなと思っています。
最近はTweetDeckを背景に表示しながらblogを書くというのが結構ブームです。
TLとchromebookで検索した結果を表示してそれを時々チラチラ見ながらblogを書いたりしています。
Detachable CM3はSoCがMediaTek MT8183でRAMが4GB。
結構控えめなスペックというのは色々なところで言われているのですが、実際は一度に2つか3つぐらいのことであれば問題なくこなせます。
例えばブラウザでTweetDeckを動かしながらwordpressクライアントでblogを書いたり。
youtubeを再生しながらブラウザでTweetDeckを動かしたり、という具合。
画面サイズ的にも3つ同時進行は厳しいぐらいなのでそれでちょうどいい感じです。
まぁスペック控えめといってもAndroidアプリを(特別重たい処理をするものでなければ)4つや5つ程度開いたり、ブラウザのタブも普通のサイトであれば10枚程度開いたぐらいではすぐにどうということはありません。(ブラウザを起動して10タブ開いてDMMコミックで漫画を開き、ImageCombinerを起動して画像を合成、Neutronで音楽をかけつつwordpressで記事を開いてPhotoEditorで写真を開こうとすると多少待ちが発生することがありますが)
ただ、尻癖悪く開いたタブは開きっぱなし、立ち上げたアプリは上げっぱなし、さらにそのまま長時間放置してサスペンドで持ち歩く、などとしているとそのうち動きが怪しくなってきます。
あとLinuxアプリなどは初回起動に数十秒かかる場合もあります。(Linux環境が起動する時間込みだと思いますが)
Linux使ってバリバリなんかやりたいというような用途には向かないでしょうね。
3.バッテリーの持ちがすごく良い
私は初のchromebookなのでこれが普通なのかどうなのかわかりませんが、Detachable CM3はバッテリーの持ちがすごく良いです。
休みの日など結構長時間ダラダラと触っていますが、バッテリーはかなり持つ印象で、何なら一日持つんじゃないかぐらいの勢いです。(言い過ぎです)
まぁ丸々一日触っていることった殆ど無くて、大抵は8時間程度なんですけどね。
それでも文字入力とかwebブラウジングなどであれば余裕で持ちます。
動画再生は…それだけ流すコンテンツ持ってないのでなんとも言えませんがそこまで持ちそうにはないですね。
イマイチなところ
次にイマイチなところは以下ですね。
1.色々な挙動が時々不安定
これがスペック不足だからなのか、端末本体の不具合なのか、それともchromebook全般がそうなのかわかりませんが。
キーボードを付け外しした際の1画面フル→複数画面表示のモードの切替や、その際の日本語入力用ソフトウェアキーボードの表示などが意図したように動かないケースが散見されます。
いや、事ソフトウェアキーボードの表示に関しては散見されるのは思い通り動くケースでほとんどうまく動かないかもしれません。
そういう場合はOS再起動で治ります。
ChromebookのOS再起動は数秒で完了するのでさほど手間ではないのですが、それでも都度アプリを開き直すのは面倒くさいです。
それ以外にもAndroidアプリを一度終わらせた後再度起動しようとするとなにか引っかかってずっとぐるぐると起動待ち状態になったりすることもあります。
さらにはAndroidアプリの中には一部挙動が不安定なものがあります。
サスペンドさせるとページめくりに支障が出るDMMブックスやそもそもきちんと動作しないtorne mobileなど気がついたものに関してはblogにて記載しています。
このあたりに関してはもう少しchromebookがメジャーになってアプリ側の対応が待たれるところでしょうね。
2.拡張性に乏しい
これは私がAndroidユーザーだから感じていることなのかもしれませんが…
Detachable CM3にはmicroSDスロットがなく、内蔵128GBメモリだけではやはり何かと心もとない感じです。
私の手持ちの音楽ファイルですが、約100GBほどあり、それだけ全部放り込むと内蔵メモリはパンパンです。
そこに書籍データ、写真データなどを入れていくと…
しかしながら逆にこれは私の使い方が間違っているんだと思います。
音楽データならmicroSDが付いているスマホに溜め込んでスマホで聞けばいいですし、書籍のデータなどは必要に応じて持っていく本をダウンロードして、不要な本はストレージから削除する、という使い方をする。
写真のデータも全部内蔵ストレージに入れる必要はなく、クラウドを活用したり外付けのUSBメモリなどに溜め込んでいけば良いわけです。
chromebookの内蔵ストレージはデータを溜め込むのではなく、今必要なデータを一時的に置くための場所、と考えたほうが良いかもしれませんね。
個人的にはPhoneHubの機能がもう少し充実して、スマホの中のファイルを自由に開いて閲覧できるようになれば、データを溜め込むのは全部スマホにしてchromebookはそれを開いて閲覧・編集する、という事ができて便利じゃないかなと思います。
いっそのことアプリもスマホから実行できるようになったら良いんです。
また、拡張用のポートがType-CのUSBポート一つしか無いので、そのままでは充電してしまうと何もさせなくなってしまいます。(お金を出せば他の手段があることは重々承知)
USB Hubやカードリーダーなどを取り付けるのにもう一つUSBがほしい、出来たらTypeAだったら理想的だったなと思います。(例えば無線マウスのドングルなどまだまだ世の中にTypeAのポートしかないものって多いですから)
3.スピーカーの音が安っぽい
これはもう値段なりだろうと思うのですが、ASUSがこの端末に関してスピーカー推しみたいなことを書いているのであえて書いておきます。
スピーカーの音は安っぽいです。
また、キックスタンドで立てるとスピーカーがわずかに背面を向くので音が後ろに向かってるような気がします。(聞いてみた感想です)
音楽を聞くと低音が効いてなくて薄い高音が飛び出た、カーステみたいなシャカシャカした音がします。
そのあたりが気になる人はBluetoothスピーカーなどを活用することをおすすめします。
総評
良い点はペン内蔵とかヘッドフォンジャック内蔵とか他にもあるものを「私は使わないから」という理由で切り捨てた上での3つです。
逆に悪い点は、数を揃えるためになんとかひねり出しての3つです。
総評としては、お手頃価格でお手頃環境を実現してくれる、値段なりの使い方をすれば不満の少ない非常にいい端末だと思います。
しかしほぼ同じ構成のLenovoのDuetと比べてイマイチ認知度が低いというかマイナーな印象を受けます。
まぁ当初セールで3万代だったのもあり、5万はちょっと高い印象を受けるので、そのあたりで選択肢から漏れているのかなぁという気もします。
頑張って4万代にするか時々セールを行うかのどちらかでもう少し売れる端末だと思うんですけどね。
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